サンタクロース [世間]
レビログさん(とお呼びしていいのか)のサンタクロースはニセ科学ですか?と云うエントリを読んだ。
まぁ、いろいろ最近はニセ科学議論が流行ってきたけど、『サンタクロースはニセ科学ですか?』ってのは一度聞いてみたい。
誰に聞いてみたい。
とおっしゃっているのか分からないのでぼくが返事するのはお門違いで全然お呼びではない可能性が高いことを踏まえながらあえて気にしないことにして返事をしてみると、継続してニセ科学を批判している論者で「サンタクロースはニセ科学だ!」なんて云うナイーヴな主張をするひとはぼくの知る限り(ぼく自身を含め)いない。「『ニセ科学批判』批判者」が論点のはぐらかしを行うために持ち出す藁人形論法の内容には、似たものも見かけるけれど。
もうすこし言うと、バレンタイン、墓参り、迎え火、送り火、などなど、言い始めたら、ニセ科学なんぞきりがない。
挙がっているものはどれも「科学」を装っていないので、多分ほとんどの論者にはニセ科学だと認識はされていない。と云うかその辺りの認識については、ある程度継続的にコミットしている論者間ではほとんど齟齬のない部分だと云ってもいいかと。
だったら、どこが程度なのか?といわれれば、金銭的な詐欺事件に発展するか、夢や情操教育で終われるのか?という所だと思っている。
あなたの定義はそうなのですね、と云うところで話は終わりで、それはそれでもいいのだけれど。ただ、必ずしもすべての論者がそう思っているわけではないし(僭越ながらぼくも論者のひとりに勘定していただけるならば、ここにまったくそう思っていないのがひとりいる、と云う事実は示せる)、この定義が一般的に同意を得られるとも思えない。
じゃあどう云う定義になっているのか、と云う話については、各所でそこそこ厚みのある議論が行われているので、それらを参照していただくのがいちばんだと思う。と云うだけで終わらせるとちょっと不親切なので、直近の関連する議論としてapjさんのニセ科学の定義と判定について考えると云うエントリを挙げておく。
まぁ、わりとみんなそんなもんだと思ってるけど、実際の所、みんなはどこが程度の問題でOKでNGなんよ?
みんな
が誰を指すのか分からないのでクリリン発動は避けておくべきか。すでにこの時点でぼくも鼻持ちならないくらい自意識過剰だと思うし。









今晩は。
実は以前、こんなエントリーを書いた事があったりします⇒http://seisin-isiki-karada.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_ef71.html
サンタクロースは、ニセ科学じゃありませんよね。まあ、探せば、そう言う人間は、どこかにいるかも知れませんけれど…。
by TAKESAN (2008-01-28 22:31)
> TAKESANさん
あぁ、そんな経緯があったんですか。ぼくも読んでいたのかも(言及先のブログに見覚えはあったんです)。
サンタクロースはニセ科学ではないですよ。
この方の挙げられているほかの項目も、少なくともニセ科学ではないです。ニセ科学かどうか、と云う論点を別にしても、どれもひとえに否定されるべきものでも、軽んじられるべきものでもありません。
by pooh (2008-01-28 22:56)
こんばんは。
何と言うか、凄く素朴な反科学主義の信奉者のように見えて仕方ないです。もしそうした立場の方だとすると、おそらくニセ科学批判者が科学主義者そのものに見えているのかもしれません。
でもそれって、例えるならば「右端に立てば真ん中にいる人は左側に見え、左端に立てば右側に見える」というだけの事に思えますね。
by PseuDoctor (2008-01-29 00:29)
お久しぶりです。
サンタクロースをはじめここに列挙されているものは、poohさんもおっしゃる通り科学でもなければニセ科学でもない「宗教」「習俗」「おとぎ話」ですね。そもそも「科学でなければニセ科学」というナイーブな二分法に陥ってしまっているから、話がおかしくなるわけです。
「宗教」「習俗」「おとぎ話」のたぐいは自然科学の対象にはなり得ないでしょうが、人文科学の対象には当然なります。但し人文科学では「それが本当の話かどうか」「自然科学的に正しいのかどうか」はあまり問題にならず、「それが社会や文化にどう影響したのか」を観察し、考察することが重要な課題となります。
結局のところ、人文科学を十分わかっていない人が安易に「反科学主義」にかぶれてしまうと、「サンタクロースはニセ科学か」という訳のわからない話を持ち出すようになってしまうのではないでしょうか。
by 朴斎 (2008-01-29 01:16)
こんばんは。
言及先に「追記」も上がっていますね。
どこまで行っても「善意の問題」って、ついてまわるなあ……というのが言及先を読んでまっさきに考えたことです。
というのは、言及先の方は修士まで修められた方のようですので、根っからの「反科学主義」というよりは、「大槻教授のオカルト批判の仕方はダメだよね」みたいな話をしているつもりなんだろうなあ、彼なりに「科学に対する誤解」を憂いているつもりなのかもなあ……などと思ってしまったんです。
推測に過ぎませんが「科学的な営為の本質を理解しないで(あるいは思いが及ばないで)不用意な断定をしている学者」が一部にいて、「その尻馬に乗ってさまざまな発見の芽芽を潰したり、誤解を広めている人」がネット上に跋扈しているのではないか → そうに違いない……というような思い込み、よくある「調べないで書く」の例かもしれないとも思います。
だったら放っておいていいのか、というと……ううむ……。
TAKESANさんが挙げておいでのエントリのコメント欄でのやりとりがトラウマになっていて、ニセ科学批判を逆恨みしているのかも……なんてことは思わないでもありませんけど、これはまあ邪推というやつですね(^^;;
しかし、あっちのコメント欄になんか書こうかと思いつつ、徒労感に襲われてやめてしまったのは、ひとえにかつてのエントリのコメント欄でのやりとりを読んだためでした。
by 亀@渋研X (2008-01-29 02:21)
> PseuDoctorさん
立ち位置でパースペクティヴが変わる、と云うのは当然あることですよね。それを「あること」として認識するかどうかで言説の内容は相当変わって来ますけれど。
by pooh (2008-01-29 07:37)
> 朴斎さん
ごぶさたしてます。
どうなんでしょう。この種の二分法的発想が生じるのは、結局人文科学的視点が欠けているから、と云う考え方もできるのかも知れませんね。
元エントリを素直に読むと、ニセ科学問題はおもに社会科学上の問題だ、と云う把握をされているように思われるんですよ(以前飯田繁之さんに示唆をいただいたような、厚生経済学の範疇に入るもの、であるとか)。ただ、どうしてそう云う把握になるのかが省略されていて、どうも読み取れない。なにを足がかりに論旨を展開されようとしているのかよく分からないんですが、とりあえず非科学=ニセ科学ではないよ、と云う見解だけ挙げておこうかな、みたいな感じです。
by pooh (2008-01-29 07:47)
> 亀@渋研Xさん
このエントリは追記を読む前に書いたんですが、読んだらなおさら意図が分からなくなったのでした(^^;。
ともかくもここでは「対抗言説を置く」ことを試みるのが通例ですので。ほんとはいちばん云いたいのは、「ニセ科学批判がどこで流行してるって?」と云うことだったりするのですけど。
by pooh (2008-01-29 07:53)