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視覚が固着させる [みたもの、読んだもの]

もうあちこちで触れられているだろうから改めて紹介と云うわけでもないけれど、Photos that Changed the Worldを見た。
最初の写真("Afghan Girl")はうちにあるナショナルジオグラフィック傑作写真ベスト100の表紙にもなっている一枚で(この写真集は価格の割に実に充実した内容でおすすめ)、この写真に限らず有名な写真がずらり。我が国ではTシャツの柄として人気のおっさんの写真もある。
以前にも云ったような気がするけどぼくは視覚情報の処理能力が鈍くて、そのぼくでさえ多分ここにある半数近くの写真を(そこで語られている内容を併せて)記憶している。それが「真を写」しているかどうかはともかくとして、物語を脳裏に固着させる手段としては、写真と云うのは強い力を持っているのだなぁ、とか思った。
タグ:雑談
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コメント 6

OSATO

写真というのは常に、「ある一瞬」を切り取るものです。そしてそれに意味付けを見出すのは「後になってから」なのです。
情報媒体が発達した今では、リアルタイムで見た映像を後々の記録として留めておく事が可能となりましたが、それがなかった時代では「象徴」として利用されてきた事はご承知の通りですね。
>物語を脳裏に固着させる手段としては、写真と云うのは強い力を持っているのだなぁ、とか思った。
まさに視覚に直接訴える最強の手段であると共に、人間というものはいかに「見た目」に影響されやすいかという事を、水の結晶写真などを見ると深く考えさせられてしまうのです。
by OSATO (2008-08-28 00:37) 

pooh

> OSATOさん

例えば掲載されている写真に、硫黄島で星条旗を立てる米兵の写真がありますよね。映画「父親たちの星条旗」で描かれているように、この写真の伝えてきたストーリーはフィクションなわけです。でもこの写真を見て感じるのは、そのフィクションが「真実として伝わってくる」ような感覚なんですよね。

> 水の結晶写真などを見ると深く考えさせられてしまうのです。

ご指摘を受けて、これって技巧としてあるんだろうな、みたいに思いました。「写真だから事実だ」→「事実だから真実だ」みたいなロジックの流れですね。
by pooh (2008-08-28 08:02) 

OSATO

>「真実として伝わってくる」
と言うより、見た者自身のイメージを増幅させるという効果が大きいんですね。
だからそれをうまく利用したのが「硫黄島」です。「印象操作」というもののお手本である訳です。

水のあれについては確かに技巧的に非常にうまいと思います。まず巻頭カラーにあれを持ってきて、読者の脳裏に鮮烈なイメージを植えつける。
あとはそのイメージに沿う解説を付け加える事により、読者はその印象にまんまとハメられてしまう、実に見事です。

「印象」というものを実感出来る絵をみつけましたので、参考までに。↓
http://jp.youtube.com/watch?v=Jfqy0DziOvU&feature=related
by OSATO (2008-08-30 01:33) 

pooh

> OSATOさん

イメージを増幅させると云うより、やっぱり具体性を与えて方向付けを固着させる作用、だと思うんですよ。抽象化させない、と云うか。
ある意味思考から自由度を奪う。いや、それが単純に悪い、と云う話じゃもちろんないんですけどね。
by pooh (2008-08-30 10:01) 

OSATO

>具体性を与えて方向付けを固着させる作用
というのはまさに仰るとおりでして、僕の言う「イメージの増幅」と言うのはこの「方向付け」というものに関しての事です。これはあくまで利用する側の立場としての話です。
>ある意味思考から自由度を奪う。
それを狙った利用者側としては、写真というものは実に強力な武器にもなる訳です。陰謀論などでも盛んにこういう事が行われていますね。
でもだからと言って、仰るとおり単純に悪いという話では決してありませんので。
by OSATO (2008-08-31 22:19) 

pooh

> OSATOさん

> 陰謀論などでも盛んにこういう事が行われていますね。

あぁ、これはありますね。イメージの固着が「信じること」につながる、みたいな。
いずれ、強力な武器は強力な分だけ危険である、と云う当たり前のお話なのかもしれませんが。
by pooh (2008-09-01 07:43) 

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