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芯 [音楽あれこれ]

あると思わなかったのにAmazonで見てみたらあったので、買ってしまった。

TALKING ABOUT DIME

TALKING ABOUT DIME

  • アーティスト: bogalusa
  • 出版社/メーカー: Get Hip RECORDS/ゲットヒップレコード
  • 発売日: 2007/04/25
  • メディア: CD

ボガルサのいまのところ唯一のアルバム。ギター・ボーカルのテッシン存命中。

定禅寺ストリートジャズフェスティバルには、夜の部、とでも云うようなものがあって。出てるバンドは近隣のものとは限らないし、場合によってはメンバーがばらばらに住んでいてこのタイミング以外では揃わない、みたいなケースもあるので、ジャズフェスの晩は仙台中のあちこちのライヴハウスで妙に贅沢な対バンイベントが実施されることになったりする。今年は公式のタイアップイベントとして国分町のいくつかの呑み屋にステージを置いて「国分町夜ジャズ」ってのをやったみたいだし(You and the night and the musicってやつかい)、どうせ街中で飲んでる連中も打ち上げ中のミュージシャンだったりするわけなので、なんと云うか仙台はふた晩そう云う空気なのだ。

で、ここ数年ぼくが偏愛している首都圏のひと集団があって。ブルースや初期のジャズをベースにして、タフな演奏力と表現力を武器に全力で笑いを取りに来る連中。デルタ兄弟カリフラワーズ(は解散していまはナカムラのバンドはモアリズム)、わが偏愛するブギーチャフ、それに上に挙げたボガルサあたり。

どのバンドも、「聴かせる」と「笑わせる」のあいだに距離はない。どっちも同時にやる。聴く側はセンスと演奏能力に感銘を受けながら、同時に馬鹿馬鹿しさとくだらなさに腹を抱えることになる。笑わせ方も、あからさまにべたべたなギャグから音楽的にひねったネタまでなんでも総動員。楽しませるための「芸能」。
なんと云うか、多分アメリカの黒人音楽の原点って、そう云う場所にあったんだろうなぁ、みたいな感じ。音楽の芯と精神の芯を受け継いで、両方抱えてステージに上がる。楽しませるために。下品に、小粋に、低俗に、かっこよく。言葉面では相反するようで、生み出されるもののなかではそれぞれの要素のあいだにまるきり違和感が生じない。以前こちらで書いたような意味合いでの、「音楽」。

ボガルサについては、上でリンクしたアルバムにキャブ・キャロウェイのナンバーが2曲収録されていること、パーカッションとしてドラムの代わりに「ウォッシュボード」が参加していることで、おおむね傾向は掴んでもらえるのではないか、とか思う(無茶かも)。初めて生で見た壱弐参横町の「浪漫堂」でのライヴ(しかしあんなところでよくライヴやったな)は、まだテッシンがいるころだった。このアルバムにはそのころの、接していてなんとも幸せな気分になる演奏が収められている(ネタの自在さも相当なもの。チャーリー・パーカーからビル・ヘイリー、クイーンまで)。
楽しませようとすること、そのために必要だと考えるもの。


Bogalusa / When The Saints Go Marchin' In

テッシンがいなくなって、今年のジャズフェスの晩にみたボガルサではベースの大ちゃんは大角くんと云うギタリストをパートナーにしていた。大角くんに対する補欠呼ばわりと邪険な扱いがメインのネタで、演奏を聞いたことのある何人かのメンバーのしっかりしたサポートとともに、それでもたっぷり笑わせて、楽しませてもらった。
で、なんとなくいまのぼくはこう云うのを音楽だって捉えてるみたいだなぁ、みたいなあんまり考えても意味のないことを思ったりしたのだった。
タグ:音楽
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