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選択できない、抵抗できない [よしなしごと]

某氏のブクマ経由で、kikulogのコメント欄でお見かけしたことのある琴子の母さんのホメオパシー、レメディの問題>K2シロップの件と云うエントリを読んだ。

助産師からK2シロップの説明、未投与のリスクなどの説明もなく、
「これ(レメディを見せて)は、K2シロップの代わり。飲ませるね。大丈夫よ〜」
と、出産後すぐのお母さんに考えたり、選択させる機会もないまま、当たり前のようにレメディを助産師に投与されたそうです。
あえてK2シロップを飲ませずに、“K2シロップというレメディ”を飲ませた結果、新生児脳内出血を起こし、ほぼ脳死状態となってしまったそうです。
母子手帳にはK2シロップのレメディを投与した日を、K2シロップ投与日としている為(それも、K2シロップを3回飲ませたことにしていたそうです)、健診等でも医師の方達は問題視されなかったそうです。
(文中の文字の色指定をstrongタグに置き換えました)

ニセ科学の問題についてあれこれ云っていると、「信じさせたいやつには信じさせとけばいいじゃん」みたいな意見をわりあい頻繁に目にする。そこに一理はあると思うけれど、すべての人間が「信じるかどうかを選ぶことが可能な状況」にあるとは限らない。
そして、選択できない状況にある存在が「うそ」であるニセ科学にさらされることがありうる状況が、許容されてしかるべき、と云う主張は、正直よくわからないのだった。
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コメント 7

うさぎ林檎

こんにちは。

冷静になろうとしても、どうしても涙がこぼれてしまいます。ホメの問題をずっと考えてきましたが、今は頭が上手く回りません。
この悲しい事態を直接引き起こした(防げなかった)のが、たとえレメディでなかったとしても、無責任の極みであるホメ的価値観が全ての原因であることは間違いないと思います。
そしてもしも件の助産院が法律的に裁かれることがあるとしても、この赤ちゃんもお母さんも救われない。赤ちゃんが健康に戻る以外に救いの道がない、そのことが一番つらいです。
by うさぎ林檎 (2009-10-01 14:42) 

TAKA

こんばんは。
>「信じさせたいやつには信じさせとけばいいじゃん」

などと仰る人に限って、いざ自分自身が「選択できない、抵抗できない」境遇におかれて苦しみを味わうと、不満を述べ始めるものです。

そしてまた、「無害の代替物を強制的に信者に与えると、ニセ科学問題は解決に近づくのである。」という感じの主張を披露する人に限って、いざ自分自身が代替物を押し付けられると、「この私に向かって強制するとは、不届き千万!」というセリフで怒りを表明するものです。

「自分の身に引き寄せて、じっくり考える。」これが出来ない人は、どんなに素晴らしい言葉を駆使して叫んでも、説得力は生まれないものです。(poohさんの場合、その努力が見えるために、読者の信頼が得られています。)

ちなみに、怠惰思考の誘惑に日々悩まされている私が、ニセ科学問題ブログを開設しても、poohさんの域に達するのは厳しいです。
「この社会に、どのような問題が起きているのか詳しく調べてみよう。」という気持ちが皆無なので、すぐに挫折します。

その後は、次のような独り言を述べて、己を慰める展開が待っているのみです。
声が虚しく響く私:「君たちのニセ科学蔓延対策は、無意味。ていうか、もはや有害。問題の捉え方に、偏りがあるからだ。」
声が虚しく響く私:「それに比べ、僕の思考には限界が無いから、全方向的な捉え方が可能なのだ。要するに、批判対象の姿に焦点を当てて、全体を描き出して切り込むことが重要なのだ。」
声が虚しく響く私:「さあ、僕のアドバイスに従って、僕のアイデアを実践してよね。ああ、この僕は、具体的な行動は何もしなくても良いんだよ。社会のどこかで理不尽な事態が起きているとしても、所詮は他人事だからね。安楽椅子に座って眺めているだけの僕には、永遠に関係の無いことなんだ。」

…ううむ、このようなセリフを本気で言い始めたならば、私の信用も地に落ちて屍となり、自ブログもススキの生い茂る墓場と化しそうです。
by TAKA (2009-10-01 18:33) 

pooh

> うさぎ林檎さん

えぇとですね、じつはぼく、どうもだめなんですよ。この種の話についてはあまり冷静になれないので、語りづらい。
ご両親のお気持ちと云うより、誰かがこう云う状況で選択肢を奪われ、結果こう云う目にあう、と云う事態に接すると、ぼくは非常に感情的になってしまうみたいです。

# しかしこれ、kikulogで話題に出てることを知ってたらあげなくてもいいエントリだったかも。
by pooh (2009-10-01 21:03) 

pooh

> TAKAさん

> 自分の身に引き寄せて、じっくり考える。

いやぼくそれしかできないですし。
ただ逆に云うと、おなじようにそれしかできない(=それならできる)ひとはたくさんいるはずだ、とか思っています。
by pooh (2009-10-01 21:04) 

zorori

人間はそれがすべてではないにしても物理的存在なんですね。物理的事実は無視できないわけですね。それぞれが信じる者を信じればいいじゃんで済めば楽でしょうけど、それじゃ社会は成り立たないということじゃないかなあ。

命の問題はやりきれない気分になりますが、経済的問題も同じだと思います。


by zorori (2009-10-01 23:30) 

pooh

> zororiさん

むかしヴォネガットがどこかで「どんなに満たされていようと、ある家族の食事から1年間ビタミンAを取り除けば、その家庭は不幸になる」みたいなことを云っていたのを思い出しました。人間が物理的存在であることは呪いでもあるかもしれませんが、多くの場合福音でもあると思います。そこをベースに(選択肢、と云うものを準備しうる)社会が立ち上がって、そのうえに例えば「信じる自由」みたいなのも成立させうるわけですよね。
by pooh (2009-10-02 07:22) 

pooh

言及先で触れられていた赤ちゃんが亡くなった、とのこと。

http://jyosanin.blog78.fc2.com/blog-entry-364.html

もうどうなんだこれ。どう受け止めればいいんだ。
by pooh (2009-10-23 22:43) 

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