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Appreciate you, Grandad [音楽あれこれ]

B.B.キングが亡くなった。
まぁ、ぼくの生まれる前から活躍しているひとなので、もちろん相応のお歳だったわけで。

On B.B. King: "The Blues Has Lost Its King, and America Has Lost a Legend" | The White House

ブルーズはいろんな音楽的な鉱物を豊かに含んだ鉱脈みたいなもので、世界中のポピュラー音楽はいまでもそこに含まれているさまざまの資源を取り込み続けている。でも、その鉱脈から掘り出されたままの鉱石はあまりに多くの謎に満ちた成分を含んでいて、そこからなにをどんなふうに取り出すべきなのか、を判断するのは容易じゃない。でも、B.B.はその(すくなくともひとつの)見事な精錬方法を知っていて、その歌とギターでそのやりかたを伝えてくれた。その力強さを、魂を失わずに、どれだけ洗練された、多くのひとに届くものにすることができるのか、を。

一部愛好家にのみ好まれるミュージシャン、と云うほどではなくても、たとえばこの国でポピュラー音楽を聴いている(どう算出するのかはわからないけれど、たぶん人口の半分はいるだろう)人間みんなが彼の音楽に直接触れたことがあるわけじゃないだろう。でも、あなたの好きなポピュラー音楽の音楽家はたいてい何らかの角度で彼から音楽へのアプローチを学んでいるか、あるいは彼から学んだだれかから学んでいる。そのひとがブルーズをやらなくても、そして彼のことを知らなくても。音楽的な血脈と云うのは、そう云うものだ。
今日ギターを初めて手にとって、これからロックをやってみようとする少年少女たちにとってさえ、彼は、おじいちゃん、だ。

このおじいちゃんには、ひとかけらの偏屈さもなかった。そのオープンなハートで人種も性別も超えて、音楽的な兄弟姉妹たち、息子や娘たち、どれだけいるのかわからない孫や曾孫たちを愛してくれた。ぼくは20代のころに、伊勢佐木町のJohn Johnの店内モニターで見た、彼とスティーヴィ・レイ・ヴォーンのセッションを思い出す。





ありがとう。寂しいよ。
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